ごちそうをバイクで運ぶ |
ネパール人10人中ほぼ10人が好きなのは、やぎ肉でしょう。(統計を取ったわけではありませんが)
大人気のヤギはお祭りの時は引っ張りだこです。忙しい時は毎日何千頭もインドから輸入され、ヤギ市場で買われたヤギは生きたままバスの中や、ルーフキャリアの上、荷物置き場の中などに押し込められて新しい飼い主(消費者)の家に連れて行かれます。タクシーの中に乗っているヤギも見たことがあります。ブラマンやチェットリなどのカーストの人もやぎを好み、結婚式などでやぎをほふる習慣があるようです。
ネパール人が好きな肉の順位を勝手につけました。
1位 ヤギ(去勢) 1キロ 400ルピー (530円)
2位 バフ(水牛) 1キロ 200ルピー (265円)
3位 鶏 1キロ 140ルピー (160円)
(価格は2010年12月現在)
堂々1位のヤギ肉1キロは庶民の一日の給料に近い値段です。(日本円で約460円くらい)
一頭生きたまま買うと4~5,000ルピー(約4,600~5,700円)です。一月の家賃並みの値段です!
ですからやぎはお祭りやお祝い事などの特別な時にフンパツしていただくものなのです。
ダサインなどの大型の祭りの前にはやぎのスムースな供給と、闇市の取り締まりのために政府機関が特別に会議を開くほど、やぎは重要な話題なのです。(Nepal news.com Sun,19 Dec 2010)
田舎のやぎたち |
大人数でピクニックに行く時はやぎを一頭バスに乗せて一緒にピクニック広場に行きます。そして勿論そこで肉に処理されみんなのお腹に収まってしまいます。
やぎと子供たち |
クリシュナと言う男の子は連れて来たヤギが屠殺されるのを知って泣いていました。それまでそのヤギを育てて情がうつってしまったのでしょう。でも、その後「おいしい、おいしい」と肉をほおばっていました。
ネパールで地元の人にヤギ肉のついた食事を出してもらったら、それはかなりのごちそうですよ。