2010年12月31日金曜日

正真正銘のインスタントコーヒー

ポカラレイクサイド オリーブカフェ店内


ネパールに遊びに来た友人にネパールのコーヒーを飲んでもらうと、なかなか良い評価をしてくれる。ネパールにはコーヒー豆を作るにふさわしい環境が整っているのだ。


ところでカトマンズのレストランでドリップコーヒーを頼んだつもりがインスタントコーヒーが出てきたことがある。 

「これインスタントじゃあないですか!?」とクレームをつけると、
「いや、これは正真正銘のネスカフェだ!」と自信たっぷりに返事をしてくれる。

地元の人が”本物のコーヒー”と思っているのはネスカフェのインスタントコーヒーである場合が多いのです。

コーヒーの豆は外人向けの店で売られていますが、まだまだ知名度の低い嗜好品です。

先日家の近くにあるカルデイというコーヒーショップでコーヒー豆の特売をしていました。

挽いていない、いわゆる”Whole beans"が欲しかったので、それが買えるか定員に聞いてみたがさっぱり話が通じない。挽いてあるコーヒーの袋を指差してこれがコーヒだとの一点張り。しばらく説明してみたが徒労に終りかける頃、他の店員がやってきて、すぐに私の注文を理解してくれた。

コーヒーショップで働く店員でもコーヒー豆を知らないほど、コーヒーまだまだなじみの無いものなんですね。

それでは、ネパールでドリップコーヒーが飲みたくなったらどうしたらいいでしょうか?

2010年12月26日日曜日

疲れた旅人に限定憩い 

ポカラから見るマチャプチュレ
インドで旅疲れたバックパッカーが癒される国、それがネパール。

美しいヒマラヤを眺めたり、チトワンで静かに川下りをしたり、タメルでマッサージと癒されるポイントはたくさんありますが。美味しいものを食べる事も海外での疲れを癒すのに大切なことでしょう。


ネパールの食についてあえて”今一”な点を指摘てしまうと、おいしいパンがあまり売っていないことです。 見た目はふっくら美味しそうでも、口の中が砂漠に成るようなカチカチに乾燥したパンが多い。 

そんなネパールで美味しいパンに巡り会った時は掘り出し物をなんでもないリサイクルショップで見つけた時みたいな、ちょっとして征服感と感動があるものだ。


と言うことで、

少し前に友人が発見して以来、ささやかな癒しのひと時を与えてくれている美味しいパンを紹介しよう。

それは、「1日7個限定のシナモンブレッド」。

タメルのサードアイカフェで買えます。

このパンはトースターで表面をカリッとさせてバターをぬって食べると、お口の中は間違いなく無条件幸福になりますよ。が、観光でネパールに来た場合はトーストにして食べるのが難しいですね(残念)。 と言うことでこのシナモンパンの話しはブログになる話題ではないと思っていたのですが。最近このシナモンパンを発見した友人が更なる発見をしましたのでブログにのせました。


その、発見とは、

2010年12月24日金曜日

ネパール人の好きなもの


ごちそうをバイクで運ぶ

ネパール人10人中ほぼ10人が好きなのは、やぎ肉でしょう。(統計を取ったわけではありませんが)

大人気のヤギはお祭りの時は引っ張りだこです。忙しい時は毎日何千頭もインドから輸入され、ヤギ市場で買われたヤギは生きたままバスの中や、ルーフキャリアの上、荷物置き場の中などに押し込められて新しい飼い主(消費者)の家に連れて行かれます。タクシーの中に乗っているヤギも見たことがあります。ブラマンやチェットリなどのカーストの人もやぎを好み、結婚式などでやぎをほふる習慣があるようです。

ネパール人が好きな肉の順位を勝手につけました。

1位 ヤギ(去勢)  1キロ 400ルピー  (530円)
2位 バフ(水牛)  1キロ 200ルピー  (265円)
3位 鶏       1キロ 140ルピー  (160円)
  (価格は2010年12月現在)

堂々1位のヤギ肉1キロは庶民の一日の給料に近い値段です。(日本円で約460円くらい)

一頭生きたまま買うと4~5,000ルピー(約4,600~5,700円)です。一月の家賃並みの値段です!

ですからやぎはお祭りやお祝い事などの特別な時にフンパツしていただくものなのです。

ダサインなどの大型の祭りの前にはやぎのスムースな供給と、闇市の取り締まりのために政府機関が特別に会議を開くほど、やぎは重要な話題なのです。(Nepal news.com Sun,19 Dec 2010)

2010年12月16日木曜日

吊るしのモデル


カトマンズのアサンチョークは香辛料から生活雑貨までありとあらゆるものを売っている。人ごみにもまれて通りを歩くだけでもネパールの発見がたくさんあって楽しい。

観光客の目を引くものの中に吊るしたマネキンがある。

店の二階の軒先にずらりとぶら下がっているマネキンを初めて見た外国人はその意外な展示方法に驚いたり感心したりして写真を取ったりしている。白人の風貌したマネキンたちが、古いネワール様式の家の軒先にぶら下がっている様子はどう考えても融合しない取り合わせでおもしろい。通りを歩く人の目を間違いなくひくので、宣伝としてはかなり成功していると思う。

地元の子に、ネパール人はマネキンが好きなのかい?と聞くと。「ネパール人は新しいものが好きだからね」と言う返事があった。どうやらマネキンが吊るされるようになったのは最近らしい。

写真に吊るされているマネキンたちが着ているのはクルタスルワールと呼ばれるネパール人女性の普段着(元々はインドの服装)。動きやすく、洗濯してもすぐ乾くのでとても実際的な服装らしい。

このクルタの驚くべき点は,,,







2010年12月10日金曜日

まだ見たことのない姉がたくさんいるんです

タマン族の子供たち



ネパールでは、同じ民族とカースト内で結婚することが理想だ。勿論それを古い考えとみなす人が多くなってきたが、いざ結婚となるとやはり同じ民族、カースト内で相手を見つけることが自然なことで親族の了解と祝福を得るのにふさわしいと考える人が多い。

その中でもちょっと異色なのがタマン族。タマン族は元々山岳民族で私たちと同じモンゴリアンです。首都カトマンズでも働き者で温厚なタマン族の人にたくさん会うことができます。

タマン族の中にはいろいろな家系があります。例えば「ティン、モクタン、ゴレ、パクリ、ラマ、」計78種類の家系があると聞いています。(120から130種類あるはずだと言う人もいます。)

実はこのタマン族は同じカースト(家系)で結婚することを厳しく禁止しているようです。 

つまり、

例えばティンと呼ばれる家族は決して他のティンと結婚できないということです。

タマン族はネパールだけでなく、ブータンやミャンマーにも住んでいますが、仮にカトマンズに住んでいるタマンと遠いブータンに住んでいるタマンであっても同じ名字のティン同士、モクタン同士は結婚しません。

友人のシャム(タマン族の青年)によると。「同じ名字の女の子に会っても、絶対恋愛感情に成らないんだよ」と言うことだ。さらに、「同じ名字の子と結婚するなんて僕らには考えられないことなんだ」と。

それでは同じ名字の人に会うとどんなことが起こるのでしょうか?

2010年12月5日日曜日

一日二食しか食べない?

ダルバードの準備をしてるところ


ネパールへ来る前、ネパール人は一日二食しか食べないと聞かされていた。きっと貧しい国でご飯も十分に食べられないのだろうと、同情したものだ。

では本当にネパール人は一日二食しか食べないのだろうか?

私の観察では2食とも言えるし、4食とも言える。

1回目 朝早起きのネパール人はまず朝に激甘い”チヤ”と呼ばれるミルクティーとビスケットや揚げドーナツを食べて一日が始まる。

2回目 そして朝の一仕事終えた後、10時頃ご飯を食べる、写真のようにダルバートを食べる。たっぷりご飯にダルと言われる豆汁をかけ、青野菜やじゃがいも炒めといっしょに食べる。

3回目 それから、2時から3時頃にカァジャと呼ばれる軽食を食べる、軽食と言ってもサモサ(じゃがいもと野菜を厚い餃子の皮のようなもので包んで揚げた料理)、チョウミンと言うわれる焼きそばのようなものやモモ(餃子みたい)を食べる。

4回目 さらに夜の8時から9時頃に再び油を豊富に使ったダルバートをたっぷり食べてすぐに寝床に入る。

以上のようにお米(ダルバート)を食べるのは日に2回だけだが、それに加えて他のものを2回食べているから一日4回は食べている。さらに一日に何度も甘いチヤを飲む。