2011年2月7日月曜日

通せんぼうで大解決!




バンダを語らずにネパールを語る事ができないと思う。

バンダとはネパール語で閉めると言う意味。道を閉めて交通止めにするのだ。

交通止めにしてどうするの?

単純に言うと、交通止めにすると要求が通ってしまうのです。

ますます、分け分かりませんね。でもその分け分からない事が通用してしまうのがネパールなのです。

つまり、

通行止めにする → 迷惑、不便 → みんなが怒る(騒ぎだす) → 何で通行止めにしているのかと疑問に思う → 通行止めにした人が理由を説明するチャンスを得る → 通行止めした人の要求が呑まれる → 通行止め解除

典型的なバンダの流れを簡単に説明すると上記のようになる。

ストライキみたいなものです。

法整備や行政がはっきりしていないので、弱者の声がなかなか反映されない。そのため自分の境遇を世間にそして権威にぶつけるのに用いる効果的な手段なのである。

たとえば、村の真ん中を通っているハイウェイを疾走する長距離バスに村の子供がひき逃げされたする。警察に行っても、取り合ってくれない、あるいは警察にその力が無いと、なす術も無く泣き寝入りになるのが一般的な着地点である。でも”バンダ”と言う強い味方があるのだ。村の人々を集めてハイウェイにタイヤを積んだり、トラックでブロックすればたちまち交通マヒになる。つまり上記の2番目の段階、”迷惑、不便”が生じるのだ。

迷惑と言っても”かなり”の迷惑に発展するのがネパール。 なぜ?




この事を理解するのにはネパールの地理を簡単に説明しなければならないと思う。

ネパールは東西に細長く広がった国、首都カトマンズはそのど真ん中よりも少し右に位置していると想像してもらえばよいと思う。このネパール最大の都市(世界遺産)カトマンズ盆地に75万以上の人口があり、政治と商業の中心を成しているのだが、北は標高7~8,000メートル以上のヒマラヤが中国からの物資の流入を遮り、実際的に車が行き来できるのは一本の道だけ。南はインドに面する肥沃な平原が広がっているがカトマンズに到達するためには曲がりくねった道を標高1,400メートル以上登る必要がある。しかも、小さな道を除いてカトマンズに導く道路は1本だけ。

と言うわけで、もしその主要幹線道路の一部に焼きタイヤなど積んで通行止めにするなら、カトマンズへの物質の供給は完全にストップしてしまうのだ。

インド地方からは、ガソリン、農作物、山羊、糸、労働者など生活に欠かせないものが毎日入ってくる。それを”バンダ”で止めてしまうのだから、迷惑を通り超えて首都機能麻痺状態にまで陥れる事ができるのです。 

ですから、上述に書いたような小さな村で起こった不幸な事件もバンダによって注目を集め、責任や保障問題を追求する事ができるのです。

実はバンダの背景にはこの小さなブログでは説明しきれない多くのことが関わっているのです。

バンダを起こす理由は色々有ります。そして、バンダを起こす人も必ずしも弱者とされている人たちだけではありませんしバンダの種類もたくさんます。バンダについては又別の機会にアップしますので今回はこの辺で….