バンダを語らずにネパールを語る事ができないと思う。
バンダとはネパール語で閉めると言う意味。道を閉めて交通止めにするのだ。
交通止めにしてどうするの?
単純に言うと、交通止めにすると要求が通ってしまうのです。
ますます、分け分かりませんね。でもその分け分からない事が通用してしまうのがネパールなのです。
つまり、
通行止めにする → 迷惑、不便 → みんなが怒る(騒ぎだす) → 何で通行止めにしているのかと疑問に思う → 通行止めにした人が理由を説明するチャンスを得る → 通行止めした人の要求が呑まれる → 通行止め解除
典型的なバンダの流れを簡単に説明すると上記のようになる。
ストライキみたいなものです。
法整備や行政がはっきりしていないので、弱者の声がなかなか反映されない。そのため自分の境遇を世間にそして権威にぶつけるのに用いる効果的な手段なのである。
たとえば、村の真ん中を通っているハイウェイを疾走する長距離バスに村の子供がひき逃げされたする。警察に行っても、取り合ってくれない、あるいは警察にその力が無いと、なす術も無く泣き寝入りになるのが一般的な着地点である。でも”バンダ”と言う強い味方があるのだ。村の人々を集めてハイウェイにタイヤを積んだり、トラックでブロックすればたちまち交通マヒになる。つまり上記の2番目の段階、”迷惑、不便”が生じるのだ。
迷惑と言っても”かなり”の迷惑に発展するのがネパール。 なぜ?